植物についは、メジャーなものからマイナーなものまで、自分の好みだったり、興味のあるものを掲載しております。
管理人にとって、植物とは講談社から出版された「こどもカラー図鑑」が出発点となっております(年代がバレますね(^_^;))。
この図鑑は他のこども向けの図鑑と異なり、植物分類によって区分けされて掲載されておしました(バラのなかま、キクの
なかま・・・のように)。他の図鑑は「春に咲く花」とか、そんな分類の仕方で、子供ながらにちゃんちゃらおかしいと思ってました(今思うと生意気ですね・・・)。
植物分類で仕分けされており、それぞれの植物に写真もしくはカラーの挿絵が入っていたので、おかげで葉っぱの形や花の形状などで同じ仲間の植物同士でどのような共通点があるのか分かり、知らない植物を見ても、おおよそどの植物のなかまか推測できるようになりました。今でも素晴らしい図鑑であると思っております。ですので、花言葉とかそういった類いの事柄に殆ど興味がありませんm(_ _)m
本についてもうひとこと。既に廃刊となってしまいましたが、以前は園芸雑誌で「ガーデンライフ」という雑誌がありました(誠文堂新光社刊)。大変良質な雑誌で、それなりの専門的な知識を分かりやすく解説しており勉強になりました。昨今では園芸という言葉もガーデニングという言葉に替わり、まるでファッションの一部的な感じがして、この分野から若干距離を置いております。
サガリバナ(Barringtonia racemosa)
熱帯・亜熱帯地域に分布する常緑高木で、日本では南西諸島に自生します。当ホームページのタイトルとして使わせてもらいましたが、咲いている実物を見たことがありません(^_^;)
西表島で花が咲いていない状態の木を遠くから見た程度です・・・。
月下美人のように、花は夜開き、甘い香りを放ちつつ翌日の午前には散ってしまうそうです。
ちなみに、西表島では川沿いにサガリバナの群落があるようで、散ったサガリバナが川面に浮かび、幻想的な風景が見られるようですね。
美しいものは、なんとも儚いものですね~。
サガリバナの花の写真を見たときに、「フトモモの仲間にちかいのかな・・・」と思いました。以前日本で広く用いられていた植物分類体系である新エングラー体系では「フトモモ目」の配下に「サガリバナ科」として存在していたようですが、現状の新しい体系であるAPG体系(ここではAPGⅢ)では「ツツジ目」の配下になっており、なんだかあんまりピンときませんね。
ゴクラクチョウカ(Strelitzia reginae)
バード・オブ・パラダイス(極楽鳥)が和名のもとになっておりますね。いかにもエキゾチックな南国の花というイメージです。管理人もこの花を咲かせてみたいと思い、約30年ほど前に園芸店から種子を取り寄せました。この花にしてこの種、といわんばかりの変わった種子で、まるで羽子板の羽のような、黒く硬い本体部分にオレンジ色の毛のような房がついておりました(Wikipediaで種子の写真が見られます)。
早速蒔いてみたものの、1ヶ月ほどしても発芽する様子がまったくなかったため、一計を案じ、種を掘り起こして水に数日間浸けて、それから播種したところ、幾つかが発芽しました。前述したように、種皮が非常に硬いため、水に浸けるようにしないと発芽の刺激になりにくいかな、と推察し実行したところ割合上手くいった、という感じですね。発芽後も成長が早いわけでもなく、根が太いので植木鉢の大きさを考慮しつつ育てたところ、やがて花が咲きました。南国のように地植えはできないので、根域制限がかかりあまり株は大きくなりませんでしたが、それでもうれしかったですね。
アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)
昔(今から35年くらい前)、今でも放送されているNHKの「趣味の園芸」という番組で、この花が紹介されたときに強く印象に残ったので、その翌年(だったかな)の春に苗を取り寄せて植えてみて、その花の大きさに驚いた覚えがあります。なんというか、アメリカ=大きい、みたいなイメージにピッタリだな~という印象だったと思います。
ゲッカビジン(Epiphyllum oxypetalum)
和名の月下美人で有名ですね。非常に命名センスが良いと思います。サボテン科クジャクサボテン属の多肉植物であり、花は夜に咲き始め翌朝までにはしぼんでしまいます。花は白く、香り高く夜間開花することなどにロマンというか情緒を感じますね。
何となくうつむき加減に咲く姿は竹久夢二の美人画に出てきそうな雰囲気がありますね(^_^)
実際には夜間に小型のコウモリが蜜を吸いにやってくるので、それに合わせた進化のようですね。
パフィオペディラム(Paphiopedilum)
パフィオペディラム(パフィオペディルム)属は唇弁(リップとも言います)が袋状になっているラン科の植物で、シプリペディウム属に含まれたり、そこから出されたりと変遷があります。この袋状になっている唇弁にちなんで「レディーススリッパ」とも呼ばれます。なんとなくイメージつきますよね。左記の写真の品種ではありませんが、管理人が最初に育てた所謂「洋ラン」がパフィオペディラム・インシングネ・サンデレー(Paphiopedilum insigne var. sanderae)という品種でした。原種に近い品種で、温室のような設備が無くても比較的寒さに強く、一般家庭でもなんとか育てられる品種でした。カトレアや胡蝶蘭、バンダ等に比べると派手さはないのですが、落ち着いた品のある花が咲きます。また、軟腐病という細菌性の病気に気をつけなければいけませんが、カトレアやシンビジュームで問題になるタバコモザイクウイルスによるウイルス病に何故か強いという不思議な蘭です。
ヤマユリ(Lilium auratum)
日本特産のユリで、1873年のウィーン万博で紹介され、他の日本産のユリとともに脚光を浴びたそうです。管理人は中部地方のとある県の道沿いに小規模な群落をつくって自生しているヤマユリの姿を見かけたことがあります。山奥の道だったので、通行する車も殆どなく、花の咲く姿に気づく人もなかったと思いますが、山肌の斜面に楚々と咲く様は風情がありました。
管理人はヤマユリの変種である伊豆諸島原産のタメトモユリ(サクユリ)というユリを30年程前に栽培したことがあり、世界最大と呼ばれるユリの花は本当に大きなものでした。
ネリネ・ボーデニー(Nerine bowdenii)
別名をダイヤモンド・リリーと言い、花の少ない晩秋に陽光を受けてキラキラと光る花弁を持つ花をつけます。ヒガンバナ科なので、彼岸花と花の付き方や形は似ていますが、醸し出す雰囲気が全然違いますね。これも今から30数年前に、日本で紹介された頃に球根を入手して育てました。南アフリカ原産なので、寒さには少し気をつけなければなりませんが、丈夫でよく増えます。
ブルーデージー(Felicia)
その名の通り青いヒナギクですが、この微妙な青色(品種によって色合いが異なるでしょうが、ほんの少し紫がかった空色)の花弁(舌状花)と中心部の黄色部分(筒状花)とのコントラストが素敵ですね。
キク花植物の花は主に筒状花と舌状花から構成され、このような花の形状を筒状花序といいます。
ブルーデージーは南アフリカを主たる原産地としていますが、寒さのみならず特に高温多湿を嫌うので、日本の夏を越させるのはなかなか厳しいですね。
イキシア(Ixia)
イキシアは別名:コーンリリーとも呼ばれ、南アフリカ原産のアヤメ科の球根植物です。管理人はアヤメ科の球根植物が好みで、フリージアに少し似ていますが、フリージアほど品種改良されておらず、原種の趣があるこの花の美しさの方が好みです。
イキシアも丈夫でよく咲きます。細身でシャープな感じですが、春の陽光を浴びて咲く姿は生命感もあり、とても可憐です。人の手で品種改良が重ねられた花は美しいですが、何か生命感とか躍動感みたいな感じが薄いんですよね。やはり、人間の目で見て取捨選択されたものと、自然界で花粉を運んでくる昆虫たちにアピールし、種を残すのとでは根本的に異なりますからね。
チグリジア(Tigridia)
別名をトラユリともいうそうですが、ユリとは関係の無いアヤメ科の植物です。花弁基部の虎斑模様がそう呼ばせるのでしょうね。先のイキシアでも述べましたが、アヤメ科の球根植物として、このチグリジアとゲイソリザには驚きましたね。今からやはり30数年前ですが、これらの球根を園芸店から取り寄せて開花したときには自然の造形の妙というか、このようなカタチ・色で花が咲くというのは凄いな、と感心しました。写真は白地に赤の虎斑模様の花ですが、黄色地に赤の虎斑模様の品種はなかなかのインパクトです。
フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)
こちらはその名の通り、ブッソウゲ=仏桑花(ハイビスカス)の近縁種で花は下向きに咲き、長い雄蕊および雌蕊が垂れてまるで風鈴のようです。花弁は細い切れ込みがあり、この花の特徴となっております。如何にも南国っぽい花で、これも30年ほど前に苗木を取り寄せて栽培したことがあります。
花の咲いた姿は何ともエキゾチックで風情があります。
セイヨウクモマグサ(Saxifraga Mossy Group)
20年ほど前に、とあるスーパーの床に商品名「クモマグサ(雲間草)」として陳列されていたのを衝動買いしたことを思い出します。
大変可憐な花で、また名前も素敵だなと思いました。園芸店で売られているクモマグサはアルプスなどを原産とする西洋の種類です。日本の高山帯に自生するクモマグサとは別種のようです。
やはり、冷涼な気候の地域を原産とする植物らしく、夏場を上手く越せなかったような覚えがあります。
グロリオサ ロスチャイルディアナ(Gloriosa rothschildiana)
これも30数年前に園芸店で球根を購入し、開花させました。球根として売られているときは、確かピートモスか何かに入った状態でしたね。実際に袋から球根を取り出すと、ショウガの根を細長くしたような姿をしており、こんなんで大丈夫なのかな~と思ったものです。
実際に咲いてみると、色使いは鮮烈ですが、一輪が風に揺られて楚々と咲いているのはなかなかよいものです。長い雄蕊、雌蕊があり、ユリ科らしいいなぁと思ったものですが、現在ではイヌサフラン科に分類されているようですね。根にコルヒチンを含むからでしょうかね~。コルヒチンは人体には毒ですが、植物の品種改良においては(染色体の)倍数体を作成するのに用いられますね。コルヒチンを用いて4倍体を作成し、2倍体の花粉とかけ合わせして3倍体(種なしスイカetc)の種子ができます。
草姿からはあまりイヌサフラン科に属するようには見えないんですけどね(^_^)
ユーチャリス グランディフロラ(Eucharis grandiflora)
管理人が球根植物の中でも洋ランと同様にみなしている、大変高貴な印象のある花です。花は白色でスイセンに似た副花冠に薄らと緑色が差し、まるでティアラのようで神秘的です。また、花には芳香があり素晴らしいものです。
葉はギボウシに似た大きな葉をつけます。
英名ではアマゾンリリーとも言いますが、エキゾチックな草姿と合ってますね。末尾にリリーとありますが、実際はヒガンバナ科の植物です。副花冠があるので、なんとなく想像がつきますね。
管理人も上記のフウリンブッソウゲと同時期に取り寄せ、栽培し開花させました。ただ、洋ランなみの温度管理が必要で、冬を越させるのに苦労したように思います。
ヘメロカリス(Hemerocallis)
ヘメロカリスに属する植物としては、日本にもノカンゾウやヤブカンゾウといったものが山野に自生しており、管理人も子供の頃に近所の土手や草むらでよく見かけました。
また、高原に自生しているニッコウキスゲもこの仲間ですね。
管理人が40年近く前にホームセンターにて購入した園芸品種のヘメロカリスは梅雨時にきれいな黄色、サーモンピンク、赤色の花を咲かせてくれて、しっとりとしたいい雰囲気の花でした。
花は一日でしおれてしまうので、英名ではデイリリーとも言われます。丈夫で日本の気候風土にあった、とてもよい園芸植物だと思います。
ハナワギク(Glebionis carinata)
ハナワギクはキク科シュンギク属に属する植物です。
管理人も、随分昔に種を買って花を咲かせた覚えがあり、晴れた日の陽光下で咲く姿はウキウキと楽しくなるような鮮やかさがあります。
花壇に植わっていると、とても見栄えのするよいものだと思いますが、あまり栽培している人がいないのが残念ですね(T_T)
パキスタキス ルテア(Pachystachys lutea)
パキスタキスはキツネノマゴ科の植物で、熱帯植物でキツネノマゴ科に属する園芸植物は結構あります。パキスタキス・ルテアは管理人が子供の頃に園芸店に出回り出したように思います。黄色い苞から白い花がのぞいていて面白いな~と思ったものです。
熱帯性の植物なので、関東・中部地域においては戸外での越冬はできませんが、室内の暖かな部屋に置けば越冬できると思います。
リューココリーネ(Leucocoryne)
リューココリーネはユリ科の球根植物で繊細な透明感のある花をつけます。管理人の子供の頃はイキシオイデスという品種名のものが販売されておりましたが、現在ではコキベンシスという名前に変わっているようですね。管理人は青い色の花に惹かれるところがあり、この花の青さがとても魅力的に感じます。
スパラキシス(Sparaxis)
スパラキシスは南アフリカ原産のアヤメ科の球根植物です。春にコントラストのはっきりした大変かわいらしい花を咲かせます。春の陽光を浴びて咲く様を見るとウキウキするような気分になりますね。